Career Improvement キャリアを磨く

CXOを目指す方がキャリアを考える上で大切にすべきこと

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コンサルタント

児玉 拡司(こだま こうじ)
1973年生まれ 奈良県出身
児玉紹介ページ:https://www.professional-crossing.com/career-consult/kodama/

はじめに

経営層、特にCXO(Chief × Officer)の人材には、単なるスキルや実績だけでなく、事業価値創造や組織開発(人材育成)を担う力が求められています。多くのCXOは企業の最前線で意思決定を行い、組織をリードする責任を負います。しかし、経営環境が急速に変化する中で、過去の成功体験や固定概念に囚われてしまうと、市場価値を維持することが難しくなります。

本コラムでは、CXOの方々との対話を通じて感じたポイントを踏まえ、CXOを目指す方がキャリアを考える際に重要視すべき点についてまとめました。ぜひ参考にしてください。

1. 「ポジション」ではなく「市場価値」を高める

多くの方は「CXO」という肩書きや役職にとらわれがちです。しかし、重要なのはポジション自体ではなく、「どのような価値を提供できるか」という点です。CXOとしての市場価値を高めるために、以下の3つを意識しましょう。

実績の可視化:企業の成長にどのように貢献したのかを明確に示す。

専門性の深化:自身の得意分野を持ち、継続的に磨く。

適応力の向上:新技術やビジネスモデルの変化に柔軟に対応する。

CXOは「肩書き」ではなく「実力」で結果を残すことが求められます。そのためには、新規事業の立ち上げや事業再生、企業の変革をリードする経験、事業成長に貢献した具体的な実績を持つことが重要です。また、業界内外での講演や執筆活動、社外取締役やアドバイザーとしての活動を通じて、自身の専門性を広く発信し、影響力を高めることも効果的です。

2. CXOに求められる3つの要素

成功しているCXOが共通して持つ要素として、以下の3つが挙げられます。

① 意思決定力
CXOに求められる最重要スキルの一つが迅速な意思決定力です。特に以下の点を意識しましょう。

リスクを受け入れる覚悟:すべての意思決定にはリスクが伴う。最悪のシナリオを想定しつつも、決断を先延ばししない。

データドリブンな判断:感覚に頼るのではなく、データとファクトに基づいた意思決定を行う。

迅速なピボット:判断ミスをした場合でも、素早く軌道修正できる柔軟性を持つ。

② ネットワーク構築
CXOとしての成功は、スキルや知識だけでなく「誰とつながっているか」にも大きく依存します。特に以下の点を意識しましょう。

多様な業界のプロフェッショナルと交流する:異業種のリーダーとつながることで、新たな視点やビジネス機会を得る。

社外メンターを活用する:経験豊富なリーダーのアドバイスを受ける。

相手に価値を提供する姿勢:ネットワークは「得る」ものではなく「与える」もの。自身が有益な情報や機会を提供することで、信頼関係を構築する。

③ 自己成長への投資
市場環境が急速に変化する中で、CXOが成長を止めることは「市場価値の低下」を意味します。これを防ぐために、以下を実践しましょう。

最新のトレンドをキャッチアップする:経営・テクノロジー・マーケットの変化を常にウォッチする。

コーチングやトレーニングを受ける:専門家のサポートを活用し、成長スピードを加速させる。

読書・講演・MBAプログラムの活用:体系的な知識の習得を怠らない

3. 短期的な成功より「長期のキャリアデザイン」

短期的な転職や昇進だけを考えるのではなく、「5年後、10年後、さらには20年後にどうなっていたいか?」という長期視点を持つことが重要です。CXOに求められる長期的なキャリア戦略として、以下を意識しましょう。

「成長できる環境」を優先する:企業のブランドや待遇よりも、自身が成長できる環境を選ぶ。

「経営の本質」を学ぶ機会を増やす:特定分野に特化するだけでなく、経営全般の知識を身につける。

「次の選択肢」を常に考える:1つの企業・業界に縛られず、複数のキャリアパスを用意する。

まとめ

CXOとしてのキャリアを成功させるためには、「ポジション」ではなく「市場価値」を意識し、意思決定力・ネットワーク構築・自己成長への投資を怠らないことが重要です。さらに、短期的な成功ではなく、長期的な視点でキャリアをデザインすることで、持続的な成長が可能になります。

近年、後継者不足が指摘されており、CXOポジションの需要は今後さらに増加する見込みです。事業承継の手段としてM&A(企業の合併・買収)が活発化しており、特に後継者不在の中小企業がプライベートエクイティ(PE)ファンドなどに事業を売却するケースが増えています。弊社にもCXOの依頼が多数寄せられています。

経営の最前線で活躍し続けるために、上記のポイントを一つずつ実践し、キャリアの可能性を広げていきましょう。弊社のベテランコンサルタントによるキャリア相談もぜひご活用ください。

また、自社サイト「Professional Crossing(プロクロ)」では、CXOとして活躍する方々とつながる場を提供しております。日本の成長を牽引する皆さまのキャリア支援を全力でサポートしてまいります。